所長あいさつ | 烏骨鶏を皆様のもっと身近な存在へ

烏骨鶏栄養科学研究所 所長あいさつ

烏骨鶏栄養科学研究所 所長 野口展加
烏骨鶏「プリンセスシルキィー®」に魅せられて
英名は「Silky」。その昔マルコポーロはシャム猫のような絹糸状の羽毛に包まれた烏骨鶏の美しさを東方見聞録で紹介しました。
日本には江戸初期・中国より薬学書とともに渡来し、永遠の若さを手に入れるための秘薬として、またその美しさから王侯貴族のもとで可愛がられ、大切に守られてきました。
先人たちはさぞかし生命の輝きを永遠に保つために必要不可欠である烏骨鶏を手に入れたかったことでしょう。
1942年天然記念物に指定された烏骨鶏の学名は「Gallus gallus domesticus」です。2000年6月1日に発行された秋篠宮文仁殿下編著の「鶏と人」には「烏骨鶏」成立の仮説が掲載されており、烏骨鶏の定義なども記されておられます。そして大変興味深い内容として、なぜ烏骨鶏のような黒い鶏(舌・骨・皮膚)に薬効があると云われるのか「1.薬効は民族の習慣から」という点でシップソーンパンナーに古くから伝わる習慣について紹介をされています。
私自身本当に烏骨鶏は鶏なのだろうか?猛禽類のような脚部、毛冠、糸羽毛…。映像で鷹や鷲の子供を見るたびによく似ていると深く意識してしまいます。とても不思議、神秘、そして多くの人を魅了する美しい鳥です。でも決して美しいだけではなく古来より薬効がある。「体にいい…。」「肌にいい…。」と言われ続けています。
実際に多くの書物には特効などと記載されていますが、科学的な裏付けはありません。まだまだ解明はこれからです。
幸いにも私共は烏骨鶏「プリンセスシルキィー®」系統が作ってくれた出会いから多くの方々の身に余るお力添えを頂いております。特に各大学の諸先生には多大なるご協力を頂き、数多くの分析データは科学的裏付けとして活用できるものばかりです。何よりもそのデータは単に学会発表をしたものではなく、国内外の学術誌に掲載された確かな科学論文であります。
「烏骨鶏栄養科学研究所」では烏骨鶏を全体食としてとらえ、すばらしい食材であることを多くの皆様にご認識して頂けるよう活動をして参ります。 例えば…
  • ・「こんな商品を作ろうと思っているんだけど、烏骨鶏のどの部位をどれだけ使用したら良いだろうか」
  • ・「付加価値をどのように考えていけば良いか」
  • ・「メニュー開発」
  • ・「烏骨鶏を飼育したい」
  • ・「勉強会に参加したい」 等…

これらは営利目的ではなく、応援頂いております先生方のご協力を頂きながら考えていきたいと思います。
また、一般食品・お菓子原料・健康食品などに発展的利用ができるよう少しでもお役に立ちたいと願っています。
そして烏骨鶏「プリンセスシルキィー®」系統をもっと身近に感じていただき毎日の食卓から美しく健康で長生きする為のお手伝いをしたいのです。
また、烏骨鶏「プリンセスシルキィー®」系統を単なる生物としてのみ取り上げていくのではなく「人との共生」という観点の見直しをしなくてはいけないと強く感じます。そこには文化としての人間と鶏との関係があるからです。
「烏骨鶏栄養科学研究所」の使命のひとつとして烏骨鶏のすばらしさを世界に発信すると共に烏骨鶏の食文化をまとめていきたいと考えます。
最後に烏骨鶏「プリンセスシルキィー®」系統が皆様と当研究所を繋ぐ「魅惑の大使」として温かくエールを送ってくれているような気がしてなりません。 また「烏骨鶏栄養科学研究所」を窓口に多くの企業、そして烏骨鶏に興味をもたれている方々に研究所の活動にご参加して頂き、国際交流を深めていきたいと思います。今後の「烏骨鶏栄養科学研究所」の活動にご期待下さい。
より多くの大学、企業の方々のご参加をお待ちしております。

烏骨鶏栄養科学研究所 所長 野口展加

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